リーディングとは?

今、全国で“読み聞かせ”が静かなブームです。
活字離れが叫ばれている今、“読み聞かせ”による本へ接する機会は有意義なものです。
その“読み聞かせ”を発展させた「ドラマ・リーディング」という表現方法を、私たちは行っています。

通常の演劇上演とは異なり、俳優が台本を持ちながら戯曲を読むという形態です。
音声と最小限の動きを通して、作品の世界観を観客へ伝えるのが、リーディングの特徴です。
舞台装置が不要なので、上演されにくい戯曲や作品の発表も可能なことから、学生や市民の参加の可能性を模索できるのが「ドラマ・リーディング」の良さです。演劇界の新たなツールとして、また学校や職場での演劇ワークショップの発表形態として、欧米でもポピュラーな催しとなっています。

この、心へ直接訴えかける演劇人の「対話する力」に、平和への願いをのせて届けたい物語が「蝉 なきやまず」です。

「蝉 なきやまず」を、おおいた演劇の会主催で上演すると6月に決定して以来、参加者の募集や場所探しをしておりました。

「できれば野外。しかも市中心部」
という作者のこだわり(これ大事です)をかなえるべく、先ずは市役所の公園緑地課に相談をしました。
すると、とても素早い対応と各課の連絡で「おおいたまちなか倶楽部」を紹介していただきました。
まちなかイベントとして支援していただけることになり、街のド真ん中のガレリア公演が決定しました。
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打合せにうかがった時、「まさに爆心地で上演できるわ!と、会長が喜んでいます」とお伝えしたら「爆心地!!」と、衝撃をウケておられました。。。
そ、そうですよね。過激な表現でした〜

同時に、われらのかずにぃこと劇団工藤屋。の工藤さんがイベントの一部に参加できるよう、交渉を進めてくれました。
あっと言う間に、二か所での公演が決定です。

「なんとしてでも、今年は上演したい!」
という思いが伝わったのでしょうか。。。嬉しい限りです。

昨日(11日)に参加者の顔合わせと初読み合わせがありました。

顔合わせで、各人の「戦争」「平和への思い」「リーディングへの意気込み」をうかがいました。
・・・期待、大!です。
大分の空襲を題材にしていますので、熱い、せつない、哀しい思いの詰まった本です。
語りながら涙を流す参加者も・・・

この思いを、届けたい。
事務局も頑張ります!

初稽古。
まだパートなどは未定ですので、順番に「声」を聞きながらよんでいただきました。
この後、清末さんには配役などの作業があります。
しかも来週までに!



どの人がどの声だったか。。。。
参加表を元に、参加者のみなさんを撮影する清末さんを盗撮(笑)
来週の稽古も楽しみです!