小ホールにて

ん?二回目にして連載タイトルが違うような気がするけども・・・
ま、いっか(笑)

舞台自体がライヴですからね
生ものですからね
タイトルだってその日その日で・・・な感じでありますわ。えへ。



さてさて
7月26日金曜日は
本番の会場となる「ホルトホール大分小ホール」での一日稽古。


なかなか事前に劇場で稽古できる機会ってのがないものですから
この日は可能な限りの舞台装置を持込んだり(大道具とか)
平台とか組んだりして、照明以外のものを出来るだけリアルに
本番に近い状態で体感してもらうという時間に。


オーディションを通じて参加した面々
ホール(以下小屋と呼びますね)の空間感に押され気味なところに・・・
僕の怒号(笑)


いやいや 誰かが何かをやらかしたんじゃないんですよ。
怒号的指示声というか(笑)


「何々をお願いします」
「何々を持ってきてください」
「何々の準備はいいですか」
なぁんていうとね、小屋の中ではえらいことになるんですよ。


小屋入りするとね
いつもの稽古場所とは違って、いろんな方が動いております。
小屋の人
舞台スタッフの人
また小屋内での協力スタッフの人たち
そんな方たちが一斉に動いていまして
しかも広い空間の中で
目の届くとこ届かないとこに役者やスタッフもおりまして
そんな状況下で
「おねがいしまーす」といってても
これは伝わりにくい現象が起こるんですな。
自分のことなのに自分に云われてない的感覚になるっていう
これが「小屋の魔力!」(笑)


なかなか経験しないとわからない世界な話ですけど
こんな状態な劇場の裏側の一部(笑)


で、話を戻すと
そのための回避策として「怒声・怒号」っていう音のチョイス。
まずその口調は同じメンバーの関係でしか通用しないですよね。
僕が小屋のスタッフさんに意味もなく怒るのって変(笑)
同じ仲間の関係性であるから
まずは「自分らに云われてる!」感の伝達?
次ぎに「やべもたもたしてる!」緊張感の持続?


さっきも云ったように
初めての空間に入ると いろいろテンパっちゃってね
まわりのことが目に入りにくくなったりするのよね。
これ、僕らでもそういうことあるから 常に注意してることで
初めてなメンバーなんてもう大変なわけです!
だから「怒声・怒号」で云う方も云われる方も この音で
お互いの緊張感と集中をキープしてるってわけです。


危険なものも多いです。
事故やケガの防止のためにも「うかれ気分」はNG。
わくわくしてもいいけど
注意は怠らないようにしなくちゃいけないんですよ。


だから命令口調で指示も出します飛びます。
「朝からくどーさん不機嫌だなぁ」って思われてるかもだけど
こういうもんなんですねぇ。


例えばさ
「小屋の舞台スタッフさんが厳しい」とか
「口調がこわいぃ〜」とか 利用したことある人なら
経験あるかもだけど、それもこういうことだったりするわけです。
さらに舞台技術スタッフさんって職人さんですからね
職人=頑固 なイメージから また余計そう思われるかもだけど(笑)



前回今回とHP上のネタとしては「裏情報」的内容だけど(笑)
せっかくの機会ですからね
ひとつの作品ができあがる行程のほんの一部の裏ネタでも
こうやって紹介するのもいいかなぁって。


8・11「もったいないばぁばと豊の花」公演

舞台の裏では大胆に
舞台の上では繊細に

日々稽古を重ねて
当日みなさまと出会えることを楽しみにしています!




・・・お。唐突にしめた感じになってもーた。
ちょっと心配なのは これ書いて
「なんだそーいうことか」って思われてもあれだな。
よし、次の稽古場では マジで怒鳴ってみるか?
ん?・・・ってこれを書いて 
「これもあれだよなその体だよな」って思われてもあれだな。
よし、水曜の稽古にするか・・・・
おいおいおい キリがない(笑)


そんなわけで また次回稽古場日誌で!!
  
  投稿は 今年なんらかの集大成的イメージで動いている
  劇団工藤屋。所属役者の「くどうかずゆき」でした。