タイトルが統一しないまま
稽古場日誌がすすんでおりますが
ここにお立ち寄りいただいたみなさま
いかがお過ごしでしょうか。


さてさて
「もったいないばぁばチーム」は
いよいよ今週末に本番をむかえることになりました。
やっと、というか
もう、というのか
その想いも人それぞれでありまして。


これまで週3回の稽古割で動いてきました。
今週は6日火曜が休みだけで
水曜から木金 稽古
土曜 小屋入り
日曜 本番っていうスケジュールになってます。


で、
あえて上記の様に表記したことが
今日の日誌のテーマとなるわけですな。


5日月曜の稽古終わりでの毎回恒例の今日のダメ出しと反省タイムで
「今日は集中ができずにテンポが・・・」
「明日はもっと集中して気持をあげて・・・」


・・・なんていうみんなの稽古後のことばを聴いてこういった


「みんな、土曜まで稽古とか思ってない?」
「え???」
「水曜からは本番が始まる、そういう思いでたたないとあかんで」
「ん???」
「稽古だと思ってる感覚が甘えと油断と隙を生むわけよ。」
「!!!」
「本番でしかわからないこと、気づくこと、たった1回の本番で知ることって
 それこそもったいない! だったら水曜から気づいていこう、確かめよう!」


なぁんてことを伝えましたさ(笑)
そもそも(ね、出るよねこのワード・笑)
芝居というのはお客さん(観ている人)の前で
初めて成立(完成)するもので
それこそそれは「本番」の時だけ。
稽古中にそのイメージ(意識)がどれだけそこに到達できるか。


稽古は本番を意識して
本番は稽古でやってきたことを意識して
そしてお客さん(もはや自分を含む空間全て)を意識して
そのモチベーションをキープできるかということかな。


このキープというワードひとつとっても、大事なことで
いろんなことが出来る役者ってのもすごいかもだけど
舞台などのように毎回同じことが(意識して)出来るということも
実はとても重要な要素ではあるんだよね。


今回のメンバーはこのダメ出しを毎回もらうことを
ひとつの成果とバロメーターと
次回の起爆におきかえたい癖があるようで(笑)


僕らが若い頃なんてのは(今でも!)
ダメ出しもらうことがダメだという勢いで
稽古後のミーティング参加してたな(笑)
ダメ出されたらショックで、絶対同じこと云われまいと必死に
だから次の稽古でそこクリアーした時はもうガッツ!(笑)
他のシーンでもらっても新ダメなら まぁ良し的な感じで。


あ、話それちゃったね。ごめんごめん。


結局これまでやってきたこと やってこれたことを
これからは確実に出せることが最優先されて最重要であり
ぶっちゃけ
もうこれからの数日で 技術力なんてのは上がらない(変わらない)んです。
でも何が変わるか
何が変化の要素で残ってるか


「気持ち」これに尽きるんです。


映像付きなら 今パッション屋良風に左胸フーンってしてる・笑


どんな気持ちかって?
それはそれぞれで違うんじゃないかと思うけど
やっぱ、
作品への想い
相手役への想い、
自分の役への想い
舞台空間に感じる想い
何よりも
この作品を観にきてくださる方への想い
いっぱいの想いを「気持ち」にのせて
取り組んでいく過ごしていくことなんだよね。


100m走の選手がね
どんなにハードな練習してきても
自己ベストが10秒だった人が
5日後の世界陸上で 8秒で走りきるってこと
人的限界で無理だしありえないって思われてることが
舞台の世界ではね
その8秒いや6秒台で駆け抜ける的な「奇跡」が生まれること
実はあるんだよね。


もちろんその選手のように日頃から練習を積んだり
目標もって挑んできた人にしかその「奇跡」はやはりないんだけどもね。


だから
このメンバーのみんなは
これまでのことを信じて糧にしてベストなそれをイメージして
水曜からの時間に臨んでもらえたらいいなと。


演劇は総合芸術だと云われる所以を
小屋入りしてからはひしひしと感じてくることだと思う
そのことやその空気その雰囲気を
金曜までの稽古場でイメージ(予習)できたらしめたもの。


それをふまえて
数行前の日程をあらためてここに記すと・・・


水曜から木金 本番想定(笑)
土曜 小屋入り
日曜 稽古通りやれる本番っていう(笑)



あの・・・
ここまで書いててあれなんだけどね
こういうこともね
正しいのか間違ってるのかは・・・
実のところ
わかんないとこなのよ(笑)この世界。あはは。
偉そうなこといってるけどもさ。



だから
いつまでも追い求めてるんじゃないのかな・・ってね。えへ。



「もったいないばぁばと豊の花」
  8月11日(日)19時開演 ホルトホール小ホール



1時間45分(内休憩15分間)の作品で
1時間20分頃に登場しますのは・・・
   劇団工藤屋。看板(描ける)役者 くどうかずゆき でした。